ワキガ発症のメカニズムと対策
ワキガ(腋臭症)とは、脇の下から強いニオイを発する疾患です。
人の皮膚には、汗をつくって皮膚の表面へ送り出す「汗腺」という管があります。
この汗腺には、「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2種類があります。
エクリン汗腺は、身体の全身に分布しており、主として体温調節のために汗を出しますが、これは、サラサラとした臭いを伴わない汗です。
一方、アポクリン汗腺はワキ、乳首、下腹部、耳など特定の部位の毛包内にのみ存在します。
すなわち、アポクリン汗腺の数は毛の量と関係があり、重症のワキガの人は、腋毛の量が多いケースがほとんどです。
このアポクリン汗腺から分泌される汗には、臭いのもととなるタンパク質や脂質等の有機酸が含まれております。
これらが、皮膚表面に存在する常在菌によって分解されると、あの独特の嫌なニオイが発生するのです。
ワキガの臭いを防ぐには、食生活の改善やストレスを溜めないようにすることが大切です。
定期的な運動も老廃物の排出を促すだけでなく、ストレス発散にもつながります。
また、アルコールやニコチンには、汗腺を刺激する作用がありますので、飲酒や喫煙を控えましょう。