体臭の種類と特徴
■ストレス臭
ストレス臭とは、緊張によってストレスを感じると発生するニオイで、男女問わず幅広い年齢層にみられます。
ストレスで自律神経が乱れると腸内環境が悪化して、老廃物をうまく排出することができなくなります。
こうして、排出されなかった毒素は血液を介して全身をめぐり、硫黄のようなニオイを発生させます。
■酸っぱいニオイ
肝機能の低下や糖質不足などによって、口や皮膚からアンモニア臭やケトン臭などの酸っぱいニオイが発生することがあります。
アンモニアは肝臓で分解されますが、過度な飲酒やストレスなどで肝機能が低下するとうまく分解されず、口や皮膚からアンモニア臭が発生する原因となります。
また、糖質が不足するとケトン体と呼ばれる物質が増え、口や皮膚からリンゴが腐ったようなケトン臭が発生する場合があります。
■キャベツ臭
キャベツ臭は、腸内環境の悪化や肝機能低下などが原因で発生する「生ごみ」のようなニオイです。
腸内環境が悪化すると腸の中で動物性タンパク質などの成分が腐敗して、ニオイの元となる成分が発生することがあります。
■まくら臭(ミドル脂臭) まくら臭(ミドル脂臭)は、30〜40代の中年男性に多くみられる脂っぽいニオイです。
ジアセチルと呼ばれる成分が原因で、主として頭から首のうしろにかけて発生し、まくらのニオイの元にもなります。
栄養バランスの乱れや喫煙などで代謝が低下すると、ブドウ球菌のエサとなる皮脂が過剰に分泌し、まくら臭(ミドル脂臭)が発生しやすくなります。
■早期加齢臭
早期加齢臭は、皮脂が酸化して発生するペラルゴン酸が原因となるニオイです。
皮脂の分泌が盛んな20〜30代の男性を中心に、主として首や胸、背中から劣化した油のようなニオイを放ちます。
油や糖質の過剰摂取などが原因で発生すると考えられています。
■加齢臭
加齢臭とは、皮脂が酸化することで発生するネギのようなニオイです。
ノネナールと呼ばれるニオイ物質が原因で、男女問わず40〜50代以降にみられます。
頭や首周り、背中、脇元、胸などから分泌され、喫煙、運動不足、睡眠不足、栄養バランスの偏りなどが原因と考えられています。