体臭の対策
■皮膚を清潔に保って体臭対策
体臭には汗と皮脂、それに、雑菌が大きく関係しています。
体臭を予防するためには、これらの過剰な分泌や増殖を抑えることが大切です。
朝、出かける前にはシャワーを浴びて、体臭や汗臭を防ぐ効果のある薬用石けんなどで体を洗って雑菌の繁殖を防いで皮膚を清潔に保ちましょう。
制汗剤の使用もお勧めですが、制汗剤は汗腺をふさぐことで汗の量を減らすため、広範囲の汗腺をふさがないよう、部分的に、かつ、短時間利用するようにしましょう。
■汗をこまめに拭き取る
汗がにおいを発生させるまでは約1時間かかります。
この間に、濡れタオルや汗拭きシートなどで、汗の成分や雑菌、皮脂汚れを取り除きましょう。
また、衣類に汗が染みると雑菌が繁殖しやすくなるため、わき汗パッドや消臭作用のある衣類などを活用するようにしましょう。
■汗腺の機能を高めて「よい汗」をかく
サラサラした「よい汗」は蒸発しやすく皮膚を弱酸性に保ち、しかも、雑菌の繁殖を抑えるためにおいが発生しにくくなります。
こうしたよい汗をかくためには、しっかりと汗をかいて汗腺の機能を高めることが大切です。
汗腺の機能を高めるためには、運動で汗をかくことと湯船に浸かってしっかりと発汗することです。
よい汗をかくための入浴法は、
1.熱めの湯で手足浴
43∼44℃の熱めの湯にひじ先とひざ下を10∼15分ほど浸けて、手足に多くある「休眠汗腺」を集中的に温める。
2.ぬるま湯で半身浴又は全身浴
湯を足して36℃ほどのぬるめの湯に10∼15分ほど浸かり、熱めの湯で高まった交感神経を鎮める。
3.風呂上がりに汗を自然に蒸発させる
体温調節のための汗をきちんと出し、汗が自然に蒸発するまで待つ。
この入浴法を実践すれば、毎日運動をして汗をかかなくても、簡単に汗腺を鍛えることができます。
3週間続けると、汗腺として働いていなかった「休眠汗腺」の30%が目覚め、汗腺の機能が高まります。