幹細胞エキスの種類・特徴
幹細胞は、別の細胞になることができる特殊な細胞です。
すなわち、細胞分裂を繰り返して同じ細胞を増やせる能力(自己複製能)と、自分とは違った細胞になる能力(分化能)を併せ持った細胞です。
コスメに使用される幹細胞エキスには「動物由来」、「植物由来」、「ヒト由来」の3種類があります。
■ヒト由来
ヒト由来の幹細胞エキスは、人間の皮下脂肪などから抽出したものです。
美肌効果のある「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」などの生成を促し、動物性や植物性のものよりも美肌効果が高いことから、幹細胞コスメに配合されることが一番多いコスメです。
また、「ヒト由来の幹細胞」には、細胞を活性化させるための成長因子が多く含まれてていることから、再生医療の観点からも注目されております。
■植物由来
「植物性の幹細胞エキス」は、「アルガン」「リンゴ」「カミツレ」などから抽出され、人間が拒絶反応を起こすことは少ないとされております。
植物の細胞には抗酸化物質が含まれているため、肌の活性酸素に対抗する効果が期待されるとしてコスメとして商品化されているものもあります。
しかし、人間の細胞とは仕組みが異なるため、具体的にはどんな効果があるのか解明されていないことも多いのです。
■動物由来
「動物性の幹細胞エキス」の代表的なものは「プラセンタエキス」です。
これは、羊などの毛根や胎盤から抽出したものが多く「ヒト由来の幹細胞」と構造が近いとされております。
しかし、動物性の幹細胞に対して拒絶反応を起こすこともあるので、日本では幹細胞コスメに使用されることはなく、サプリとして使用されることが多いようです。