一眼レフカメラの選び方
ある程度値の張るものを購入する場合、たいていは、まず予算を決めて、その範囲内に収まるものを選びますが、こと、一眼レフカメラに関しては、予算ありきで選ばないようにしましょう。
そうすると、せっかく購入したのに色々な不満が出てしまい、別の一眼レフカメラが魅力的に思えてきて、結局は、買い替えるはめに陥りかねないからです。
一眼レフカメラは、フィルム写真時代に完成した究極のシステムカメラで、殆どの写真家がこれを使いプロの道具でもあります。その一方で、初心者向きまで幅広いモデルが揃っていることも特徴です。
一眼レフカメラは、エントリー機とハイアマチュア機、プロ機の3つに分けられます。その一般的な区分は、
■エントリー機(入門機)は、連写数(コマ/sec)が5以下で価格は9万円以下です
■ミドル機(中級機)は、連写数が5∼8で価格は9∼30万円以下です
■プロ機は、連写数が8以上で価格は30万円以上です。
常識的には、クラスが高いと写りが良いと思われがちですが、それは少し間違いです。
たしかに、クラスが高ければ写りは良くなりますが、値段が倍になったからと言って、写りも倍良くなるという訳ではありません。
ただ、クラスが高いと、その分、様々な難しい状況でも耐え抜くことができます。
中級機以上の機種には、殆どのメーカーに防塵・防滴機能が付いていますし、操作性もとても良く、しかも、超高感度撮影にも強いものが多いからです。
写真に興味を持ち、初めて一眼レフカメラを購入される方は、中級機以上をオススメします。
なぜならば、入門機で始めると、すぐに飽きて(慣れて)しまって、もっとレベルの高い機種が欲しくなることがあるからです。
特に、動体を撮る方には連写数があった方が良いので、中級機から始めるのが良いでしょう。
風景を撮影対象とするなら入門機でも問題はありませんが、ファインダー等の使用感がエントリー機と中級機では全く違うので、一度、中級機を触ってから決めた方が後悔をすることが少なくなると思います。