ワキガとその原因
更衣室などで、そばに来た人の脇から嫌な臭いがする。特に、暑い夏場には、強烈な臭いがし、ひどい状態になると部屋全体に悪臭が漂うようになります。
意外なことに、このワキガは、臭いを発している本人はさほど気づかないのです。
しかし、周りにいる人間にはものすごく抵抗のある臭いです。
ワキガとは、人のワキの部分から臭いが発生する汗腺系の体臭で、日本人の場合だと10∼20人に一人いると言われています。
人の汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」と呼ばれる2種類の穴があります。
「エクリン腺」は、ほぼ全身に存在しており、ここで体温の調節などを行っています。
「アポクリン腺」はワキの下や乳倫、へその周り、外耳道、外陰部、肛門などの限られた場所に存在しており、この「アポクリン腺」から出る汗の成分「脂肪・鉄分・色素・蛍光物質・尿素・アンモニア」が体臭の原因なのです。
そして、この分泌された成分は、空気に触れると変質する性質を持っており、皮膚表面の細菌によって分解される独特の臭いを発するようになります。これがワキガの臭いの素です。
ワキガ体質と呼ばれる人は、一般的にこの「アポクリン腺」が多い人なのです。