ゴミ屋敷化しやすい人
ゴミ屋敷化するのは、体力・気力だけでなく判断力の低下した高齢者だけだと思いがちですが、実は、若者でもゴモ屋敷化してしまう人もいるのです。
そもそも、ゴミ屋敷化しやすい人の共通点は、まず、「もったいない」が口癖の人に多いようです。
「もったいない」という考え方はモノを大切にするという観点からすれば決して非難されるべきではなく、むしろ、昔から日本人の美徳と捉えられてきております。
しかし、何事も程度の問題で、これが度を過ぎてしまうと困った性格の人になってしまい兼ねません。
それは、「まだ使えるから捨てられない」、「とっておけばいつかは役に立つすかもしれない」と考えて、モノどんどん溜め込んでしまうからです。
また、物の管理ができない人もそうです。
食品でも、以前買って冷蔵庫に置いてあるのに、それを忘れてまた購入する、似たような服ばかり買う、もしもの時に備えていくつも買い込んでストックしておく。
このように、物の管理が適正にできないために、使わない物が部屋を占領し、いくら広いスペースがあっても、収まり切れずに溢れかえってしまい、結局はゴミ屋敷化してしまうのです。
精神的な問題、例えば、うつ病などの精神疾患、身内の不幸、人間関係のトラブルなど、精神的な影響によって片付けができなくなることもあります。
また、仕事で疲れていたりストレスが溜まったりしていると、家に帰ったら、いくら部屋にゴミが散らかっていても、片付けをする体力や気力がなく、そのまま放置して、これがゴミ屋敷に繋がるということもあります。
これは、職業も関係あるようで、ゴミ屋敷清掃業者によると、清掃を依頼してくる人の中でも特に多いのが看護師やドクターなどの医療関係者が多いそうです。
深夜勤務が続いてようやく家に帰っても、疲れ果てて家事をする気力がなくなってしまうからでしょう。また、勤務中は立ちっぱなしなうえ、体力的にもかなりハード仕事が続くため、疲労やストレスを溜め込んでしまうからなのでしょう。