「旅行予約サイト」の4タイプ
■国内OTAが運営するサイト
日本国内に事業拠点を持つ旅行業者が運営するサイトで、旅行業法に基づき登録行政庁(観光庁または都道府県)に登録する必要があります。
この事業者の多くは、日本での旅行取引の経験と実績を持っているため、広告宣伝やパンフレット作り、顧客対応などの経験を通じて、ユーザーがどのような情報をどのような優先順位で求めるかといったことに関してのノウハウを持っております。
■海外OTAが運営するサイト
海外に事業拠点を持つ一方で、日本国内に事業拠点を持たない、あるいは、ほとんどない事業者が海外のサーバを使って運営しております。
このため、観光庁の登録を受けておりません。
■場貸しサイト
宿泊事業者や交通機関、旅行業者等などに旅行商品の紹介・申込などに関する情報提供の場としてホームページを提供しており、申込や支払などは、ユーザーと宿泊事業者・交通機関、旅行業者等が直接行います。
■メタサーチ
国内または海外OTAのサイト、あるいは、場貸しサイトにある旅行商品の情報を一覧できるようにして、ユーザーに多数の旅行商品の内容や価格などを比較しやすく表示しているサイト。
申込や支払などは、ユーザーと宿泊事業者や交通機関、旅行業者等が直接行います。
なお、「場貸しサイト」や「メタサーチ」の運営自体は旅行業にあたらない場合もあり、運営事業者は登録行政庁(観光庁または都道府県)に登録していないケースもあります
そして、宿泊事業者・交通機関及びOTAから、広告掲載料等を受け取って収益とするのが一般的です。
また、国内OTAが運営するサイト以外は、日本での旅行取引の経験が少ない、あるいはほとんどない事業者や異業種から新規参入した事業者などが多いため、旅行パンフレットなどかわかりにくい場合もあります。
特に、海外OTAが運営するサイトの中には、ユーザーからの問い合わせに対して、受付時間が日本の時間帯に合わなかったり、受付スタッフの日本語能力が低くいため十分な対応ができないなど、クレームや問い合わせに対する体制が不十分なサイトも、これが、トラブルの元になることもあります。